経営者の声

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経営者の声

介護の仕事は介護保険制度が始まるまでは、サービス業というより「世話をする」という意識の強いものでした。介護の現場と医療の現場の一番の違いは、その舞台が治療をする場でなく生活の場だということです。生活の場であることは、誰もが常に主役になるはずです。

しかし、私が介護の仕事に就いた時に初めて感じたことは、「介護を受けることになったとたん、その人らしさがなくなってしまうのでは?」ということでした。

人は生まれてから個性を持ち、それぞれの人生を築いていきます。価値観、考え方、感じ方なども当然、人それぞれです。そして、人としてのプライドもあります。それが、介護を受ける立場になった途端、一人ひとりの個性や生き方よりも、介護効率を重視され、誰もが同じように介護という行為を受ける、という姿に映って見えたのです。

このようなことは医療現場での仕事では、全く考えていませんでした。医療現場では治療という目的がはっきりしており、それを常に意識しているために、個性やプライドよりも治療のためと言ういろいろな制約も受け入れやすいのかもしれません。

冒頭に述べましたように、医療と介護の違いは、その舞台が「治療する場」なのか「生活の場」なのかだと思います。生活の場ということは、誰もが主役になるはずなのですが、私にはそう思えない現実が多々目に映りました。私の両親だったら、私自身だったら、この介護を受けるのを望むのだろうか?介護業界で仕事をしていることに本当に誇りを持てるのだろうか?といつも自問自答していました。

時代は変化し、今は介護保険制度のもとで「介護サービス」と呼ばれるようになり、介護という言葉の意味が、ただ単に身の回りのお世話をするというだけではなくなりました。これからの介護サービスはご利用される方がプライドを持ち続け、これまで築いてきた人生と同じように気持良く過ごしていただくためのお手伝いをすることに変わっていく時代だと思います。

このような思いを持って、フリーステーションを起業いたしました。私の思いを実現させるためには、私だけでなくスタッフ全員が目指すところを同じにし、取り組んでいく必要があります。そのためには、まずスタッフ自身が毎日を大切にし、豊かな心を持って、ご利用者様へのお手伝いをさせていただかなければなりません。そうすることで、実現へ一歩近づけます。 私たちはご利用者様とスタッフがともに、多くの感動が生まれるようなお付き合いが続けていける関係を作っていくことを目指しており、

・ご利用者様が「うれしい」と感じること
・ご利用者様が「楽しい」と感じること
・ご利用者様が「心地良い」と感じること
・ご利用者様が「よかった」を感じること
・ご利用者様が「幸せ」を感じること

このようなことをいつも心に刻んで、サービスを提供しています。